設立の背景
スカンジナビア・ニッポン ササカワ財団設立の経緯を振り返ると、日本財団(*)会長の故笹川良一氏のイニシアティブにより1984年春、デンマーク、ノルウェーおよびスウェーデンの三ヵ国に対し日本財団から日本とこれら三ヵ国の交流を推進する新たな財団を設立する提案とそのための資金供与のお申し出がありました。1984年夏、笹川陽平氏(現在は当財団最高顧問)は笹川良一氏と共にスカンジナビア諸国を訪問した際に、コペンハーゲン、オスロ、ストックホルムの各国政府閣僚に面会し、この計画を説明しました。関係三ヵ国政府は、この申し出を喜んで受け入れ、1984年末にスウェーデン国の民間の公益法人として正式にスカンジナビア・ニッポン ササカワ財団が設立されたのです。事業は翌年1985年から開始されました。 その後、日本財団からの追加基金により、1987年にフィンランド、1990年 にアイスランドが加盟し、財団活動は現在北欧5カ国に拡充されております。日本財団からスカンジナビア・ニッポン ササカワ財団に拠出された基金総額は43億円です。日本財団は、日本の国土交通省認可による公益財団法人で、その資金源は、競艇事業の収益による公的資金です。(*) 当時は財団法人日本船舶振興会
設立の目的
北欧諸国は、世界平和の実現に積極的にとりくむ先進国として顕著な貢献をしております。又、世界トップクラスの所得、国際競争力を誇り、福祉、教育大国として世界に位置されている国々でもありますが、我が国との関係は、他の欧米諸国と比して必ずしも密接であったとは 云えませんでした。このようなことに鑑み、当財団は、日本と北欧諸国間の人的交流を推進し、友好関係、相互理解を深め、世界平和に寄与することを目的として活動をおこなっています。
この目的を実現するため1986年より加盟各国において学術、技術の研究案件、大学間交流プログラム等の教育案件、人的交流案件など各層へ幅広い分野に助成を行っております。これまでの助成総数は約7千件に及び多くの方々がそれぞれの目的を達成され、さらなる交流も図られております。
今後も、日本と北欧諸国間の交流を深めるべく秀でた調査・研究・交流事業をできるだけ多く取り上げ積極的に支援していく所存です。
助成活動
日本と北欧諸国間の相互理解、友好関係に寄与する研究・調査・交流事業に対し個人、団体を問わず次の分野に毎年助成を行なっております。東京事務所では、日本国籍・市民権をもつ方の申請を受け付けております。
- (学術案件)
人文・社会、医学、自然科学等の各分野及び 北欧諸国の理解促進に寄与する研究・調査案件への助成(大学院生以上) - (教育案件)
交換留学、大学間の交流プログラム等教育に関連する案件への助成 - (文化・人的交流案件)
関係諸国間の文化、芸術の紹介、シンポジウム開催等友好関係及び相互理解に寄与する案件への助成
役員
名誉顧問 H.R.H. Princess Christina, Mrs. Magnuson
最高顧問 笹川陽平 公益財団法人日本財団 会長
名誉会長 Magnus Vahlquist (スウェーデン)元駐日スウェーデン大使
理事長
- Elisabeth Nilsson (スウェーデン)
Östergötland県 元県知事
副理事長
- Kjeld Erik Brødsgaard (デンマーク)
コペンハーゲン・ビジネス・スクール教授
- Jussi Nuorteva (フィンランド)
フィンランド国立公文書館 前館長
- Gudrun Nordal (アイスランド)
アルニ マグヌソン アイスランド研究所 所長
- 田南 立也 (日 本)
公益財団法人日本財団 特別顧問
- Asbjørn Rolstadås (ノルウェー)
ノルウェー科学・技術大学名誉教授
- Ewa A. Kumlin (スウェーデン)
スウェディッシュ インスティチュート パリ 前所長
- Maja Horst (デンマーク)
デンマーク工科大学教授 イノベーション学科長
- Sixten Korkman (フィンランド)
アアルト大学 名誉教授
- 赤阪 清隆 (日 本)
公益財団法人ニッポンドットコム 理事長
- 樺沢 一朗 (日 本)
公益財団法人日本財団 常務理事
- Henrik Syse (ノルウェー)
オスロ平和研究所主席研究員、元ノーベル平和賞選考委員
- Edvard Fleetwood (スウェーデン)
スカンジナビア・ニッポン ササカワ財団事務局長
瑞日基金事務局長
日本事務局
所在地:〒105-0001東京都港区虎ノ門1-15-16笹川平和財団ビル内
スカンジナビア・ニッポン ササカワ財団
東京事務所 所長 二川美樹
電話番号:03-6457-9731
Eメール:[email protected]
2023年1月1日更新